【アラフォー】苦悩の日乗

「エクスプレッシブ・ライティング」気持ちを整理するため、文章を書いてメンタルを強化

20200516_コロナは社会を見直すきっかけにすべきだ

雨 最高21℃[-7] 最低20℃[+6]

久しぶりに肌寒い。
でも最近、ブログを書きながら天気に敏感になっていたので、特に慌てることもない。
「準備」が大切なのだと再認識。
服装メモを参照し、今日はぎりぎり2枚基準だが、3枚が安心そうだ。
「下着×ロンT×ナイロンパーカー」を選択するつもりだ。

 

今日は、午前中にブログを徘徊した。
いくつか共感できる記事を見つけたので、引用させていただきながら、私見をまとめておこうと思う。

 

手段と目的の履き違えは、特に日本では起こりやすいのだ。
目的は、このコロナウイルスの感染による被害を減らすことだ。
その手段が、Social Distancingであり、8割減であり、三密を避けることだ。
しかし、往々にして、手段そのものが目的となる。
自粛警察の人たちは、他人にSocial Distancingを守らせることに執心しているけれど、すでに当初の目的も忘れて、他者を攻撃するという行動そのものに目的がすり替わっている。

コロナ禍 手段と目的の履き違え - 半熟ドクターのブログ

目的と手段の履き違えは、他の著書でも紹介されていた。教育においても、よくあることなのだ。

『日本を滅ぼす教育論議』岡本薫 著

『「目的思考」で学びが変わる』 多田慎介 著

また、大東亜戦争でも、同じようなことがあったようだと記憶している。
何のために戦争をやっているのかはっきりしないまま、続けていたので被害が大きくなった。

『あの戦争は何だったのか』保阪正康 著

 

実は一旦決めたものを捨て去ることが、この国ではとても時間がかかる。 日本は断捨離できない国なのだ。

コロナ禍 手段と目的の履き違え - 半熟ドクターのブログ

これは、先日のブログでも書いた「足し算の発想」のせいだと思う。

hokabeng.hatenablog.com

この原因は、個人的な意見としては「農耕民族」だからではないか。
サボる(効率よくする)ことが許されない。マジメにやることだけが、美化される。
もちろん、サボるのがよいとか、マジメがダメだとは思わない。
ただ、決めつけている、空気の強すぎる、個人の意見が尊重されていて実はされていない日本は、その点を意識しなくてはならないだろう。 

 

 多分「人命第一」という建前を最後まで貫徹するなら1年以上の耐乏生活になる。 でも、耐乏生活も度を越して日本経済の屋台骨がぼっきり折れると、中長期的には多分もっと人が死ぬかもしれない。

コロナ お酒とタバコ - 半熟ドクターのブログ

一方で、経済の悪化で人が死ぬことに懐疑的な意見もある。
というより、「経済の悪化で人が死ぬ」と報道するせいで、自殺者が増えるのではないかというジレンマだ。

「経済が悪化すれば人が死ぬ」というような発言を繰り返されれば、暗に「この状況下であれば自殺者数が増えるのは当然である」と、自殺を唆すことには繋がらないか。自殺者数が増えても已むを得まいという風潮の形勢に加担していないか。それは十分に考えなければならない。 我々には、経済の衰退やそこから引き起こされる生活環境の悪化を懸念する権利はある。だかそこで、敢えて「自殺者数の増加」を連呼する必要はあるのだろうか。例えば「生活保護」とか「自己破産」とか、そういうキーワードではなく、なぜ「自殺者数」を選ぶのか。

『コロナよりも経済苦で人が死ぬ』という言葉に感じる幾つかのこと - ゆとりずむ

 

昨今のミニマリズム上等の文明社会の観点で見れば、家みたいな重厚長大なものにお金を使うのはダセエみたいな考え方になるのだが。 今にして思えば、その人固有のスペースはやはりあってよかったなと思う。我が家族は必要とするパーソナルスペースがかなり広いのだ*3。

コロナ お酒とタバコ - 半熟ドクターのブログ

広い自宅を手に入れていた人は、外出自粛でも何とかやっていけそうだ。
ついでに庭もあれば、なおよし。
一方、ローンを組んで自宅を買った人の中には、仕事や給料に不安が出て、心配な人もいるだろう。

ところで、ほとんどの人が引きこもりになっているけれども、アルコールの問題飲酒の方々にとっては、私が診療している限り、このコロナ禍は悪影響がひどいような気がする。だいたい8割くらいの人が酒量が増えている。 理由はいろいろあるけれども…

することがない。 車の運転が不要なので、家で腰をすえて飲める

社会不安。メディアをみていても、社会全体の不安が喧伝されており、ストレスになっている。

経済不安。大なり小なりの職種において業績の冷え込みが予想され、これも将来不安になる。

孤立化。Social Distanceそのものはやはり寂しいため、飲酒家にとって悪影響にもなる。

テレワーク中の飲酒は可能なようだが、これは飲酒コントロールという意味ではかなりまずいと思う。日常診療でも、昼からお酒を飲んでいる人は、依存症に陥りやすいのだ(コントロールできなくなるから。昼は我慢して夜飲むというのは、当たり前っちゃ当たり前なのだが、なんらかのコントロールを意味する) これから不況、失職する人もでてくるかもしれないが、そうなると飲酒の問題はさらに増えるだろう。

コロナ お酒とタバコ - 半熟ドクターのブログ

断酒13日目を迎えている。これも、先日の記事で書いていた通り、お酒は不安や孤独に忍び寄ってくるのだ。 

hokabeng.hatenablog.com

 

コロナで今までの仕事のあり方、生活のあり方はボッキリ腰を折られてしまった。 そもそも商売の要諦が、集客を行い、高密度にして(広々とすれば地代がその分かかる)数量で売り上げを確保することだった。効率性の良さが収益性の要になっていた。 だから「三密を避ける」という時点で、たとえ営業が再開できても、成功したビジネスモデルの多くは強みを失い破綻を余儀なくされる。

敵なのはコロナそのものではなく変化なのかもしれない - 半熟ドクターのブログ

結局のところ、コロナはきっかけに過ぎず、コロナで試されているのはルーチンワークから外れた事態に対応し、業務変更できる柔軟性なんだと思う。 業務の堅牢性は通常の環境下であればミスをなくし、効率を追求する点では大事だ。 だが、こういう変事の柔軟性は、突発事態で真価が問われるのだろう。

敵なのはコロナそのものではなく変化なのかもしれない - 半熟ドクターのブログ

動物の世界では、明日の命の保証すらないだろう。
人間は、知能と叡智と団結で、「ある程度」未来を予想通りに作り上げる力を手に入れた。
しかし、人間だって、動物だ。自然には逆らえないし、ウイルスにもやられてしまう。
今回の教訓は、スペイン風邪と同じで、いくら科学技術が発展しても「絶対」なんてないってことだ。
非常事態には、非常行動を。そんなときこそ、柔軟性やリーダーの素質が問われる。
同じことを繰り返すだけなら、AIやロボットの方が、性能がいい。
いまの事態を収束させることが、人間ならではではないか。

 

ところで、今回のコロナのような全国一斉自宅蟄居生活が、今後あるかどうかわからないが、一人の人間の個人史としては、似たようなことはよくある。 例えば大きな病気や怪我をして入院したり自宅療養したりする時だ。 研修医の頃の受け持った患者さんの思い出である。 確か潰瘍性大腸炎の患者さんだったと思うが、入院生活が非常に苦痛で、うつ状態になっていた方がいた。 訊いてみれば、趣味はゴルフやテニスで、外で遊ぶ趣味ばっかり。 家では寝るだけ。本を読んだりテレビを見たりするような趣味は一切ない方だった。 こういう人が、入院安静を強いられていると、今までの生活パターンが全くできない。 そりゃ定めし苦痛だっただろうなと思う。 でもこれは皆に言えることで、今回のコロナの自粛で、家でやることがないと、かなりしんどい思いをしている人。 アフターファイブは飲みに行ったり風俗に行ったりするのが息抜き、みたいな人。 そういう人は人生の後半で、骨折や癌などで入院生活を余儀なくされた場合に、おそらく同様のしんどさがある。 インドアでそれなりに楽しめる趣味、趣味と言えるほどでなくてもいいけど、時間つぶしができるようにしておいた方がいいですよ、本当に。 今回のはいい予行演習になったと思う。

敵なのはコロナそのものではなく変化なのかもしれない - 半熟ドクターのブログ

これは、自分も心当たりがある。
5年ほど前までは、休日ともなれば必ず「外出」していた。
体調が悪くても外出していたし、貴重な休みにずっと家にいるなんて、もったえないと思っていた。
自分の両親もそういう傾向だし、職場の人もそうだ。義理の兄夫婦もそうだ。
職場の人は「やることがない」と嘆いていた。
しかし、突如として、外に出られなくなることはあるだろう。
今回を期に、家の中を掃除したり、家の中を充実させた人も多いそうだ。
「椅子」の売れ行きがよく、入荷待ちだとか。

一方で、経済活動が「不要不急」によって成り立っていることを知った。
自分は、ここ2年ほどは、自宅で過ごす良さに気づいていた。
むしろ外出すると、疲れるし、混んでるし、お金もかかる。
気分転換のつもりが、余計に疲れていることに気づいたのだ。
その話を外出好きな両親にしたが、全く理解が得られなかった。
「家で休む=引きこもり」と心配されたくらいだw
自分から見ると、毎週のように出かけている方が、今となっては病的に感じる。

 

コロナが収束しつつある今、「大変だったね」で終わるのではなく、社会を変えるきっかけにしたい。
まずは、自分自身から。インドアな趣味を増やすきっかけにできた。
今年度の目標は、「Change」である。

 

キウイフルーツを切って、食べてみることも、Changeかもしれない。

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